「慈船寺」の寺号は、仏さまのはたらきである「慈悲」を“船”に例えて表現された浄土真宗の宗祖・親鸞聖人の「ご和讃」からいただきました。それはこういうことです。人間には生まれながら性別や持てる能力、体力などに差があります。しかし、仏さまのお慈悲の船という乗り物にいったん乗せられると、その差はたちまち無効となり、皆ともどもに同じ目的地である「お浄土」へ運ばれ、たどり着くというのです。つまり、仏さまの救いは「平等」であるということです、と住職は寺号の由来を話されます。
慈船寺の住職は、インターネットやお寺からの通信で「文書伝道」も行っています。この季刊の寺報「慈悲の船」、月刊の「みとら」を通し、悲喜交々の私たちの日常ですが、その中でのふれあいを題材に、み教えが伝わるよう工夫した紙面をこころがけています。
お寺のキャッチフレーズは『おかえりなさい・こころのふるさとへ』。きびしい日常にあって錆び付いたこころの窓を開き、懐かしい爽やかな風を……。そんなお寺でありたい、と住職は思っています。